「新卒で就職して3年…今の仕事向いてないかも…」
「今の仕事とは全然違うけれど、IT業界で働いてみたいな…」
「プログラマーに転職したいけど、プログラミングの経験もないし難しいかな…」
このような悩みを抱える方に朗報です。
実は、あなたが思っているほどプログラマーへの転職は難しくありません。
なぜなら、現在IT業界は深刻な人手不足だからです。
人材確保が最優先、そして、「働きながら学ぶ」という土壌が浸透しつつあるので、プログラミング経験の有無はそれほど問われません。
そして実は、この状況は若い転職希望者、特に20代の方にとって、より有利に働くのです。
そこで、今回は未経験でもプログラマーに転職できるIT業界の実情や、特に20代が有利に転職できる理由を説明します。
実際、私は25歳の時に未経験プログラマー(エンジニア)として転職に成功しました。
この時の経験もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
プログラマーへの転職は若い方が有利!
そもそも、年齢が若いほど転職する際には有利です。
しかもIT業界では現在、プログラマーなどのIT人材が圧倒的に不足している状態。
IT業界における人材不足は、2030年時点で多ければ約79万人に拡大し、より深刻化するという予測まで出されているのです。[1]
このような現状にIT業界を支える各企業は危機感を抱き、何かしらの対策を打ち出す必要性に迫られています。
その対策の1つが、「プログラマーとしての実務経験はなくてもポテンシャル採用をして、プログラミングなどの技術的なことは入社後に教育する」というものです。
プログラミングなどの経験はなくても採用する。
業界に入ってから成長する余地があるのなら採用する。
このようなポテンシャル採用の場合、伸びしろがある若者であれば、プログラミング未経験でも採用してもらえるチャンスがあるということです。
むしろ歓迎される立場にあると言っても過言ではありません。
20代なら未経験で就職してもスキルを磨く時間がある
20代の人材がプログラマーへの転職に有利だと考えられるその理由は、「若さ」です。
20代はまだまだ若いので時間がたっぷりあります。
20代という若さだけが持つことを許される「時間量」の多さは、他の何ものにも代えることはできないほどの価値を有します。
例えば、25歳で転職し、5年間かけてようやプログラマーとして形になったとしましょう。
それでも、まだ30歳です。
まさにこれから中堅プログラマーとしてバリバリ働いてくれることが期待される年齢です。
他方、35歳で転職した場合はどうでしょうか?
同じく5年間かけて一人前になったとすると、40歳です。
もちろん、40歳という年齢は、まだまだ現役として本格的に働ける時期ですし、働くことを期待される年齢でもあります。
ただ、30歳で一人前になることができる「25歳の転職」と比べると、どうしても10年間のロスを感じざるを得ません。
企業としても、より長く一人前として働いてもらうことを期待するのは当然でしょう。
したがって、プログラマーとして転職を希望するのなら、より若い20代の方が有利なのです。
プログラミング未経験者を採用した企業の多くのは、一人前のエンジニアに育てるためにOJT研修などを整備しています。
新卒採用者対象の研修に参加させてくれる会社もあります。
若い方が吸収力も高いでしょうし、より成長のスピードも速いはずです。
IT業界への転職を希望されているのなら、ぜひ今のうちに実行に移してください。
私が25歳で未経験プログラマー(エンジニア)への転職に成功した話
私は、25歳でプログラマー(エンジニア)に転職しました。
転職を考えたとき、プログラミングについてはまったくの未経験。
そこで、まずはプログラミングスクールを受講し、プログラミングについて学びました。
その上で転職活動を開始し、無事プログラマー(エンジニア)として内定を得たのです。
入社してから、当時の面接担当者と話す機会があったので、ちょっとした好奇心から私を採用した理由を聞いてみました。
開口一番返ってきた答えは、「若いから」です。
その時、転職市場において若さが強力な武器になることを実感しました。
「20代のうちに思い切って転職活動を始めてよかった」と改めて思った出来事です。
また、プログラミングスクールで学んだという経験も評価していただきました。
もちろん、スクールに通っただけですから実務レベルの力がついていたわけではありません。
ただ、「プログラミングとは何か」という基本的なことは理解できていたこと、自分で設計・開発をするという経験をしていたことは、アピールポイントの1つになりました。
「未経験可=誰でもOK」ではない!
以前までは、未経験プログラマーの採用を新卒採用に限定している企業が多かったです。
ただ最近では、中途採用の求人でも「未経験可」という表示を目にするようになってきました。
ここで注意しなければいけないのが、「未経験可≠誰でもOK」という点です。
・ITって何?プログラマーってどんな仕事をしているの?
・プログラミングが何なのか全然分からない!
・パソコンの操作はちょっと苦手かも…
さすがに、これでは採用されません。
そもそも、「未経験可」というのは、「プログラマーとしての実務経験はないが、プログラミングに関する基本的知識はある」というニュアンスだと理解してください。
未経験で業界に飛び込もうとしている以上、ある程度は自分から積極的に学び、最低限の知識は備えましょう。
市販の書籍を利用して自己学習を進めたり、私のようにプログラミングスクールを受講したり、一人でも何かしらの努力はできるはず。
このような姿勢を示すことで、他の求職者よりも熱意や伸びしろをアピールすることができ、転職のチャンスを掴めるのです。
30代になるとプログラマー転職への難易度が上がる
プログラミング未経験の場合、30代になると、プログラマーへの転職について難易度がグッと上がります。
もちろん、未経験30代でも転職に成功する場合もありますが、他に優れたスキルがあるなどの事情がなければ難しいでしょう。
そもそも、20代と30代とでは、求められるスキルがまったく違います。
30代の人に求められるのは、個人のスキルよりもマネジメント力です。
実は、プログラマーの仕事はチームプレイが大前提なのです。
「プログラマーは一人でずっとパソコンに向かって仕事をしているだけでしょう?」と思われがちですが、実情とは異なります。
そして、30代という中堅世代には、「周りをよく見て、チームをまとめたり、若手を育てたりする力」が求められるのです。
つまり、IT業界とは関係のない異業種からの転職であっても、プロフェッショナルなスキルや高度なマネジメント経験があれば、それはIT転職市場でプラスに評価されます。
「もう30代だし、ITとは関係のない仕事だから…」と諦めないでください。
むしろ、30代には20代では持っていないようなスキルがあります。
30代の自分だからこそアピールできるポイントというものを考えてみましょう。
20代でも30代でも自分の強みを知っておくことが大切
転職活動を始める前に、まずは「自分の強み」を整理しましょう。
現在の仕事内容を浮かべながら、「自分にできること」「得意なこと」をノートに書き出してみてください。
IT業界との関連性は考えなくて大丈夫です。
関係ないように思えることでも意外と繋がっているものなので、気にせず挙げていきましょう。
例えば、私は前職が小学校教員でしたので、以下を書きました。
・児童や保護者と積極的にコミュニケーションをとれる
・「報告・連絡・相談」を大切にし、同僚や管理職と密に連携をとれる
・学級担任として多くの業務をこなすために密に計画を立てて行動できる
・積極的に研修に参加し、新しいことを学び続ける姿勢を大切にしている
一通り書き出せたら、次は、一つずつ、自分の得意なことを視覚的に捉えます。
そして、少しだけ抽象化してください。
例えば、私の「児童や保護者と積極的にコミュニケーションをとれる」を、少しだけ抽象化してみます。
「仕事場で積極的にコミュニケーションをとれる」と捉え直すことができますよね。
すると、IT業界との関連性が見えてくるはずです。
「チームのメンバーとの意思疎通を積極的に行って、チーム内の連携・バランスを維持できる」のような感じです。
IT業界とは全く関係ないように思えたことが、面接でアピールできるポイントに変換できました。
どんな業種・職種の仕事であっても、必ず共通する部分があります。
その強みを、まずは自分自身がしっかりと理解してあげましょう。
最後に
今回は、「未経験からプログラマーへの転職」についてお話しました。
この記事を見ている人は、少なからずプログラマーへの転職に興味があるのだと思います。
「プログラマー憧れてるんだけど、プログラミング未経験だからなぁ…」
「今の仕事はITと全然関係ない仕事だし…」
と悩んでいる時間はもったいないです。
人生で一番若いのは今です。
自分の強みを分析し、転職に向けて動き出しましょう!
<参考・参照サイト>
[1] 「IT人材需給に関する調査(概要)」[PDF]( 経済産業省 情報技術利用促進課、平成31年4月、p.2)