フリーランスで働いている方々にとって、毎年1月~3月頃の懸念事項といえば、確定申告ではないでしょうか。会社員であれば年末調整という形で会社が代わりにやってくれますが、フリーランスの場合は自分自身で確定申告を行う必要があります。
税理士にお願いすれば苦労はしませんが、そのぶん費用がかかるのでなるべく自分で処理したいところですよね。また、最寄りの税務署に赴けば確定申告の方法を教えてくれますが、確定申告の時期の税務署は混雑しており、営業時間も決まっているため、なかなか直接行くのは難しいという人も多いはず。
そこで、会計ソフトを使った確定申告を行ってみてはいかがでしょうか。
今回は、フリーランスが会計処理や確定申告を行うために使いやすい、おすすめの会計ソフトをご紹介します。
フリーランスの確定申告
確定申告は、フリーランスとして個人事業を行っている場合、1月1日~12月31日までの1年間の納税額を確定させるために行います。
確定申告の詳細は
『【これだけわかれば安心】フリーランスは忘れずに確定申告をしよう!』
『【フリーランス必見!これさえわかれば大丈夫!】確定申告の流れ』
をご覧ください。
フリーランスの場合、仕事の依頼を引き受けた際に源泉徴収が行われている場合があります。このように報酬から源泉徴収された税金は、払いすぎている部分となり、確定申告を行うことで還付金として戻ってくることが多いです。面倒くさがらず、しっかり確定申告をしましょう。
確定申告には、白色申告と青色申告があります。詳しくは
『フリーランスを目指すなら必見!開業届と青色申告承認申請書のいろは』
に書いていますが、青色申告のほうが帳簿作成などの大変さはあれど、税務上のメリットが大きいのでおすすめです。
クラウドタイプか、インストールタイプか
会計ソフトには、クラウドタイプとインストールタイプの2つあります。フリーランスとして個人事業をはじめた場合におすすめなのは、クラウドタイプです。
クラウド会計ソフトはパソコンにインストールする必要がなく、インターネットを使える環境であれば場所を選ばず入力することができます。
また、会計や税務は法改正に伴ってバージョンアップの回数も多いのですが、クラウドタイプであればバージョンアップは自動的に行われ、追加のバージョンアップ費用もかかりません。
事業規模が大きく、経理や会計の業務の量がとても多い場合には、インストールタイプのほうが便利な場合がありますが、フリーランスで個人事業を行っている場合には、クラウドタイプが便利といえるでしょう。
フリーランスのためのおすすめ会計ソフト
やよいの青色申告オンライン
「やよいの青色申告オンライン」は、会計ソフトの老舗である弥生株式会社がリリースしている、個人事業主向けクラウド型会計ソフトです。やよいのオンラインシリーズは、白色申告と青色申告が別のソフトになっています。
個人事業主向けに、経理の知識がなくてもかんたんに取引が入力できるように工夫されています。また、会計・経理の初心者だけでなく、知識や経験がある人にも入力しやすいようになっていますので、長く使えるおすすめの会計ソフトです。
クラウド会計ソフト freee(フリー)
「freee」は、クラウド会計ソフトの中ではナンバーワンのシェアを誇っており、満足度も96%という支持率の高さです。事業の規模にあわせて自分に最適なプランを選択できます。
初心者にわかりやすいのが特徴で、基本的に画面の指示に従って入力していくと書類が作成できます。経理の知識がなくても入力ができるようになっている反面、経理の知識がある人にとっては使いづらいかもしれません。
MFクラウド確定申告
「MFクラウド確定申告」は、株式会社マネーフォワードがリリースしている、個人事業主向けのクラウド会計ソフトです。初心者にわかりやすく、経理の知識がなくても入力できるようになっています。
MFクラウド会計は、自動取り込みで連携している金融機関が他社よりも多いと評判です。
クラウド会計ソフトを比較して選ぼう
3つのソフトを比較
ご紹介してきた3つのソフトについて、簡単に比較してみます。
「やよいの青色申告オンライン」は、無料でお試しできる期間が最大2ヶ月ありますし、セルフプランの初年度無料というキャンペーンがあることなどが魅力的です。
「freee」は、各有料プランを30日間お試しできるので、用意されている機能をしっかりと確認できます。また、30日間を過ぎると自動的に無料プランに切り替わるので、手続きを忘れていても料金が発生しないので安心です。
無料プランは機能に様々な制限がありますので、お試し期間の使用感が良ければ有料プランへ変更するのがベストではないでしょうか。有料プランの場合、スターターとスタンダードは月払いと年払いが選べて、年払いの方が約2ヶ月分お得です。
「MFクラウド確定申告」も、30日間の無料期間を設けています。ただし、有料プラン登録後の30日間が無料となっているので、30日間を過ぎると料金が発生します。解約したい場合には注意が必要です。
無料のプランもありますが機能が制限されるため、やはりお試し後の継続利用は有料プランがおすすめです。ベーシックプランは電話サポートがないのですが、メールやチャットでのサポートは受けることは可能です。
無料のお試し期間を利用して比べよう
今回ご紹介したクラウド会計ソフトは、どれも無料のお試し期間があります。導入される場合には、まずは無料のお試し期間で試してみて、使いやすいものを選ぶと良いでしょう。
まとめ
使ってみたい会計ソフトは見つかったでしょうか。
初心者で無事確定申告を乗り越えることが優先ならば初めての人でもわかりやす「freee」、料金で選ぶなら初年度無料がある「やよいの青色申告オンライン」、会計の知識がある程度ある人なら「MFクラウド確定申告」が使いやすいようです。
また、今回ご紹介した3つがクラウド会計ソフトの中では人気ですが、他にも
・ハイブリッド会計Crew
・ClearWorks(クリアワークス)
・フリビズ
・RUCARO(ルカロ)
・円簿会計シリーズ
・ネットde記帳
・A-SaaS(エーサース)
などのような候補があります。
自分に適した会計ソフト探して、確定申告に備えましょう。