今求められる5G技術!ネットワークエンジニアの仕事とは

IT業界では常に新しい技術が生み出され、私たちの生活をよりよく快適にしています。

その中でも、最近ではネットワークに関する「5G技術」が盛んです。

5G技術は新しい技術のため、詳しい内容を知らない方も多いのではないでしょうか?

また、5G技術には多くの「ネットワークエンジニア」が関わっています。

ネットワークエンジニアとは、今やどんな業界のシステムにおいても欠かせない存在です。

そこで今回は、5G技術やそれに関わるネットワークエンジニアの業務内容について解説します。

ネットワークエンジニア経験が10年近くある私の日々の業務内容についても体験談を交えて紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

そもそも「5G技術」ってなに?

まずは、5G技術の内容やメリットについて説明します。

5G技術とは

5G技術の正式名称は「第5世代移動通信システム」です。

簡単に説明すると、5G技術とは我々が普段使っているパソコンやスマートフォンの通信時に利用されている技術です。

例えば、スマホでLINEを使う際には、スマホで打った文章や画像データを基地局と呼ばれる中継地点に送信する必要があります。

この時、従来の技術よりも、高速かつ大容量で送信できるのが5G技術です。

この「従来の技術」と言うのが、CMなどでよく聞く「LTE」と呼ばれる技術のこと。

つまり、LTEよりも通信性能がよい技術が、5Gであるとイメージしてください。

5G技術のメリット

5Gのメリットの一つとして、高速で大容量の通信が実現することによって、これまで時間のかかっていた高解像度の動画のダウンロードが高速で実現できるという点が挙げられます。

今までデータのダウンロードに30秒かかっていたものが、5G技術を利用すれば3秒でダウンロードが完了するのです。

さらに遠隔治療の分野においてもメリットがあります。

遠隔地にいる患者に対して医者が治療する遠隔治療は、これまで医者と患者がリアルタイムでやり取りができなかったり、精密なデータを送信できなかったりしたため実現が困難でした。

しかし、5Gによってリアルタイムのやり取りや精密なデータの送信ができるため、遠隔治療も可能になるとされています。

また、我々の身近なところにもメリットが生まれます。

例えば、家電や車などの機器がインターネットに接続されることによって、離れたところからでも遠隔操作できるようになるので生活が今以上に便利になります。

5G技術は我々の生活をより豊かにしてくれるネットワーク技術であると言えますね。

ネットワークエンジニアの仕事内容とは?

次に、ネットワークエンジニアの仕事内容について説明します。

ネットワークエンジニアの仕事内容

ネットワークエンジニアの仕事内容は、システムが正常に動作するようにネットワーク(通信が発生する経路)を設計し、構築・運用をすることです。

例えば、スマートフォンで問題なく通話できるように、「基地局」と呼ばれる通話を中継する設備を作るのもネットワークエンジニアの仕事の一つです。

私の業務はシステムを構成する、スイッチやルータと呼ばれるネットワーク機器を扱うことがメインです。

例えば、ネットワーク機器に関わる設計書をエクセルやワード、パワーポイントなどで作成する業務です。

具体的には、ネットワーク機器をどの場所に何台設置するか設計したり、機器同士を繋ぐケーブルの配線図などの設計書を作成します。

また、ネットワーク機器や専用のサーバなどが設置してあるマシン室にこもり、1日中作業したりするという日もあります。

作業内容の一例として、ネットワーク機器にノートPCを接続し、ノートPCの画面からネットワーク機器の設定を入れたり変更したりする作業があります。

他にも、経験豊富なネットワークエンジニアであれば、お客さんからシステムが必要とする要件をヒアリングし、その要件を具現化するには何が必要であるかなどの検討も行います。

ネットワークエンジニアの仕事によって、ユーザーのパソコンやスマートフォンから目的のWebサイトを適切にそして安全に開くことができるのです。

ネットワークエンジニアの1日

参考までに、ネットワークエンジニアとして業務を行う私の1日のスケジュール例を紹介します。

【1日のスケジュール①】

 9:00~10:001日の作業スケジュール打ち合わせ、メール確認など
10:00~12:00作業の事前準備
12:00~13:00お昼休み
13:00~17:00マシン室でネットワーク機器の設定変更作業
17:00~18:00作業報告、打ち合わせ

【1日のスケジュール②(夜間作業の場合)】

21:00~22:00引継ぎ、連絡事項共有
23:00~ 3:00ネットワーク設定作業
 3:00~ 4:00休憩
 4:00~ 6:00ネットワーク設定作業
 6:00~ 7:00作業後打ち合わせ

ネットワークエンジニアは、夜間や土日祝日、年末年始など、人々がシステムを使っていない時に作業をすることも多いです。

勤務時間が不規則な日もあるため、体力が必要な仕事とも言えますね。

ネットワークエンジニアになる方法とは?

ネットワークエンジニアになるためには、以下の3つの方法があります。

①ネットワークエンジニアが多く在籍する企業に就職・転職する

②独学でネットワークに関する資格の取得をする

③資格取得のためのスクールに通う

それぞれの方法について、詳しく解説します。

①ネットワークエンジニアが多く在籍する企業に就職・転職する

最短でネットワークエンジニアとして仕事をするには、ネットワークエンジニアが多く在籍し、案件も多く持っている企業に就職や転職をすることです。

未経験であっても、入社をしてからネットワークエンジニアの資格取得までをサポートする企業もあります。

先輩からのサポートを受けながら業務を行い、キャリアを積めるという点でメリットが大きいのが特徴です。

未経験から就職や転職を目指す場合には、このような教育システムが整備されている企業を選ぶようにしましょう。

②独学でネットワークに関する資格の取得をする

参考書やテキストなどを購入し、独学でネットワーク関連の技術を勉強し、資格を取得する方法です。

例えば、ネットワークに関する資格ではCCNA(ネットワーク機器大手Cisco社が出している資格)やネットワークスペシャリスト(国家試験)などの資格が有名です。

しかし、いきなりネットワークに関する資格を独学で取ることは決して簡単ではありません。

「基本情報技術者」というITに関する基礎的な資格から勉強されることをおすすめします。

資格取得をすることで就職や転職に有利になる可能性もあり、就職後にネットワークエンジニアとしてのスタートを切ることができます。

③資格取得のためのスクールに通う

独学ではなく、スクールに通って資格取得を目指す方法です。

スクール費用がかかるという点はデメリットです。

しかし、独学で学ぶよりも効率的に技術を学ぶことができますし、わからない点は講師などに気軽に相談できるというメリットが挙げられます。

また、同じ資格取得に向かって頑張る勉強仲間もできるので、一人で勉強するのが苦手という方にもおすすめの選択肢と言えるでしょう。

私の場合、初めはCCNAと言うネットワーク機器に関する資格を会社の研修を通じて取得しました。

研修では、勉強仲間と切磋琢磨できたり講師にすぐに質問できたりするため、自分一人で学習するよりも効率が良いと感じました。

その後、さらに上位の資格を取得したり、案件をこなしたりすることでネットワークエンジニアとしてのキャリアを積んでいます。

ある程度経験を積んだ後はフリーランスエンジニアとして収入アップも見込めるので、中長期的なキャリアアップを目指せます。

ネットワークエンジニアの将来性について

ネットワークエンジニアは、新しい技術が開発されるたびに活躍の機会がある職種です。

なぜなら、新たな技術を作るにはネットワークスキルを持った人材が必要であり、その一員としてネットワークエンジニアも含まれているためです。

また、IT業界は慢性的に人手が不足しています。

したがって、スキルを持ったネットワークエンジニアは貴重な存在であります。

さらに、ネットワークに関する基礎の知識はすでに確立されているものであり、これからも大きな変化はないと考えられます。

つまり、いったん知識を身につければ、新たな技術に対しても応用が効くのです。

取るべきネットワーク技術の資格が限られているので、勉強の計画を立てやすいネットワークエンジニアは今後もおすすめの職業と考えられます。

【最後に】ネットワークエンジニアはこれからも必要とされるエンジニア

5G技術についての説明、ネットワークエンジニアの業務内容やその将来性について紹介しました。

ネットワークエンジニアは、5G技術のようにIT技術が進歩すればするほど必要とされるため、これからも需要があると考えられます。

さらに、新たな技術について常に勉強していく必要があるため、好奇心旺盛な方や最先端の技術に触れたいという方におすすめです。

資格やスキルを持ったエンジニアはどこの現場に行っても重宝されるでしょう。

「世の中の新しいIT技術に関わってみたい!」、「システムのインフラを支える技術者になりたい!」と感じる方は、ぜひネットワークエンジニアになるという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか?

関連記事