現在の仕事がいつまで続けられるのか不安を感じている人は多いでしょう。
居心地は悪くないけど、手に職がつかない。
今のご時世、不況に強い仕事やリモート可の仕事への転職を考えるべきかもしれない。
でも、現状これと言ってスキルもない…。
ITエンジニアは、そんな人達の悩みを解決できる職業です。
本記事では、収入アップやスキルを求めている人に向けて、IT業界への転職をおすすめする理由を解説していきます。
ぜひ参考にして、IT業界への転職も選択肢の1つに入れてみてください。
理由①:IT業界は今後ますます発展していく
IT業界はクラウドやAI(人工知能)、IoT(物や家電をインターネットに接続して利用)、ビッグデータなどこれからさらに発展していく業界です。
市場規模は15.6兆円(2019年度)を超えており、2016年から毎年増加傾向にあります。[1]
ビッグデータは顧客の情報や購入履歴、口コミ、マーケティング、商品開発など多方面で利用されていますが、ビッグデータを扱える専門家の数が圧倒的に不足しているのです。[2]
またAIの市場規模は、2023年度にはなんと640億円に到達すると予測されています。[3]
つまり今後ますます需要が高まるので、転職するなら狙い目の業界といえるでしょう。
理由②:リモートワークや5G向けのプロジェクトが多数
今年の春、緊急事態宣言や外出自粛要請などが出ていたことからリモートワークを導入する企業が一気に増えました。そして、浸透してきています。
しかしリモートワークで快適に仕事をするには、安定したネットワーク環境や、オンラインでスムーズに仕事を進められるツールなどの導入が必要です。
せっかくリモートで仕事しているのに、コミュニケーションがメールや電話だけ、業務書類は紙だけ、といった状況では業務が滞ってしまいます。
現在はこのようなニーズに応えるため、ネットワーク環境を増強したり、リモートワークソリューションを行ったりというプロジェクトが多数控えています。
したがって、今後しばらくはIT業界、特にITインフラに関わる分野の活況が期待できるといえるでしょう。
また、「5G(第5世代移動通信システム)」が2020年から商用サービスとしてスタートしたのも大きな変化です。
5Gを活用することで、VR・AR体験をしながらリアルなスポーツ観戦をしたり、災害復旧現場での遠隔操縦が可能になったり、働き方改革を促進したりと、人々がより暮らしやすい世の中になります。
5Gに適応するためにはネットワーク機器を整備するなどの作業が必要になるため、ここでもITエンジニアの技術が求められます。
5G関連のプロジェクトもますます増えていくでしょう。
理由③:価値の高いスキルを身につけられる
ITエンジニアは専門職なので、ITの知識やプログラミングスキルなどを身につけるために一定期間のトレーニングが必要です。
やろうと思い立ったら誰にでも、すぐできる仕事ではありません。だからこそ価値があるのです。
企業の求人情報を見ると「未経験OK」と記載されている場合が多いですし、実際未経験で採用される人もたくさんいます。
しかし、いざ入社してみると、何の知識もないのにこれといった教育を受けることもなく、すぐに客先に配属される場合があるのです。現場にいる先輩社員から教えてもらってくださいというスタイルです。
先輩社員が熱心に教えてくれても内容が難しくて理解するのに大苦戦することもありますし、現場の状況によっては先輩社員の時間を確保できずになかなか教えてもらえないこともあります。
未経験者を採用している企業の中には、入社後の数ヶ月でしっかり教育してくれる所もありますが、やはり全くの未経験で飛び込むより、スクールに通うなどしてある程度の知識やスキルを身につけておくことをおすすめします。
理由④:他業種と比較して高収入
前述のような背景から、現在ITエンジニアは需要に対して圧倒的に不足しています。
実際に、経済産業省が2019年3月に公表した「IT人材需給に関する調査」では、IT人材の不足数は2030年に約45万人に達すると言われているのです。[4]
将来的に見ても需要の高い職業のため、他業種と比較して高収入が期待できるといえるでしょう。
2019年に国税庁が公表した情報通信業の平均年収は「622万円」です。[5]
この額は年齢別の平均年収ランキングと比較すると、50代以上の平均年収に匹敵。20~30代の平均年収が345万円~442万円であることから見ても、高水準の年収です。[6]
今の仕事の年収に満足できていない人は、ITエンジニアを目指すことをおすすめします。
理由⑤:スクールに通えば未経験でもプロのノウハウを学べる
近年はITエンジニアとしての必要なスキルを教えてくれるスクールが増えています。
一口にITエンジニアと言っても、システムエンジニア・プログラマー・サーバーエンジニア・ネットワークエンジニアなどさまざまな職種が存在。
スクールでは目指したい職種に応じてカリキュラムを組んでもらえるので、必要な専門知識を効率よく習得することができます。
なかなかスクールに通う時間がとれない人には、オンラインで受講できるスクールがおすすめです。
好きな時間に好きな場所で学習できるので、本業の合間に無理なく進められます。
講師とチャットでやり取りしたり、動画を使用したりと、授業形態はスクールによってさまざま。
事前にホームページや口コミをしっかり確認しましょう。
また、現在は転職サポートの体制が充実しているスクールも多くあります。
サポートを利用することで転職しやすくなるうえに、資格対策講座を活用して転職活動を有利に進めることが可能です。
未経験でもITエンジニアのプロフェッショナルとして求められるノウハウを学べて、転職サポートも受けられるのは大きなメリットでしょう。
ITエンジニアに転職して、収入もスキルも手に入れよう!
IT業界の市場規模は大きく、将来的にも伸びていくことが予想される業界です。
ITエンジニアの需要は年々高まっていますが、まだまだ不足しているのが現状。そのため、比較的転職しやすく、年収が高いというメリットがあります。
しかし同時に専門知識やスキルが求められるので、自分で情報収集したり、スクールに通ったりと事前準備が必要です。
それだけ専門性が高く、価値の高い職業といえます。
近年はITエンジニアの育成スクールも多いため、専用のカリキュラムを受けて知識を習得するのがよいでしょう。
私が5年間システムエンジニアとして勤務する中で、未経験で中途入社した社員も多くいました。
すでにスキルのある人もない人もいましたが、最も重要なのは自発的に勉強していくスタンスだと感じています。
最新技術やサービスが次々と生み出されていく業界なので、常に新しい情報を取り入れて知識をつけていこうと励んでいる人は、やはり重宝されていました。
また、分からないことがあれば自分から周りに働きかけられる人も、ITエンジニアには向いています。
一人でパソコンと向かい合っている作業が多いと思われがちですが、実際は数人単位のチームで構成されていることが多いです。
スムーズに業務を進めるには、不明点があれば積極的に確認したり、情報共有したりといった積極性が重要です。
コミュニケーションに自信がある人は特に、活躍できる環境があるといえます。
これまでの環境を脱け出して収入・スキルアップを目指したい人は、ぜひIT業界に挑戦してみてください。
<参考・参照サイト>
[1] 「IT業界の現状・動向・ランキングを研究」(業界動向サーチ、2020年09月04日参照)
[2] 「IT業界の現状・動向・ランキングを研究」(業界動向サーチ、2020年09月04日参照)
[3] 「国内AI市場規模、2023年度には640億円に到達へ 画像認識や言語解析が成長」(ITmedia NEWS、2020年01月14日)
[4] 「IT 人材需給に関する調査」[PDF](みずほ情報総研株式会社、2019年3月、p.42)
[5] 「平成30年分民間給与実態統計調査結果について」(国税庁、令和元年9月、「二 業種別の平均給与」)
[6] 「【年代別/年齢別】平均年収と年収分布」(doda(デューダ)、2020/1/20)