あなたが向いている職業は実はエンジニアかも!○○エンジニアが増えている

「エンジニアってどんな職業だと思いますか?」と聞かれて、どんな職業が思い浮かぶでしょうか。

・映画やTVドラマに登場するハッカーのように専門的なスキルを有する職業

・パソコンの前で黙々と作業する孤高の職人のような職業

・常に忙しく深夜まで残業が及ぶ多忙な職業

このように、コードをがりがり書いていくいわゆるプログラマーをイメージする方は多いと思います。

しかし、実際にはエンジニアの職種は非常に多様で、プログラムを全く触ったことのない人でも活躍できる職業です。

某大手化学メーカーで社内SEを10年以上経験している私もプログラムを触った経験はほとんどなく、利用するソフトは一般的な文章作成ソフトや表計算ソフトばかりです。

今回は、エンジニアの種類として一般的な12種類を紹介していきます。

プログラマー

プログラマーはその言葉通り、プログラミングを行うエンジニアのことです。

システムの設計書(詳細設計書)を元に実際のコーディングを行う職種で、その後のテスト(プログラミングテスト)まで一貫して行います。

C言語やJava、VB.NETなどの一般的なプログラミング言語のほかに、OracleやSQL SeverなどのデータベースSQLなどが必要スキルです。

こつこつパソコンの前で作業したい人におすすめの職種です。

システムエンジニア

システムエンジニアは、プログラマーに渡すための設計書を作成する仕事です。

設計書の作成にはクライアントの業務や要望・要件をシステムに落とし込んでいくのが必須であり、システム仕様の決定に関わる職種です。

プログラムの知識よりも、コミュニケーション能力問題解決能力・提案力などが必要な知識となっています。

クライアントの喜ぶ顔が見たいという方におすすめの職種です。

インフラエンジニア

インフラという言葉は広義の意味としては、生活や産業などの経済活動の基盤となるものを指していますが、IT業界でのインフラとはシステムを動かす環境のことを指します。

今回はさらにその中から、4種類のインフラエンジニアを深掘りしてご紹介します。

①ネットワークエンジニア

現代のシステムは、さまざまな人物がいつでもどこでも利用できることが要件となっているため、ネットワークが必要不可欠です。

また社内のみの利用であっても社内LANへの接続が必須であり、ネットワークとは切っても切れない関係となっています。

データ通信に関するHUBやコアスイッチといったネットワークハードウェアはもちろん、ファイヤーウォールなどのさまざまな技術に関する知識も必要なエンジニアです。

②サーバエンジニア

各家庭や職場のパソコン上で利用できるシステムも、もとを正せばサーバ上にデータを保存していたり、処理自体をサーバで行っていたりするケースがほとんどです。

このサーバの構築・運用を行うのがサーバエンジニアです。

WindowsやLinuxといったOSに関する知識はもちろん、災害・故障時のバックアップなどのBCP(事業継続計画)対策に関する知識も必要なスキルとなっています。

③データベースエンジニア

例えばインターネットショッピングでの注文履歴や航空会社の旅客券の販売や座席指定サービスなど、世間一般のサービスは大量のデータを運用する必要があります。

そのデータが格納・更新されるものがデータベースであり、データベースエンジニアはこれらの構築・運用を行うエンジニアです。

OracleやSQL Severの専門的な知識が必要となります。

④クラウドエンジニア

近年は各システムで利用するサーバを自社で購入して構築・運用するような、いわゆるオンプレミスでのインフラ環境の構築ではなく、インターネットを通じて社外のパブリックなサーバを利用するパブリッククラウドによるインフラ構築が流行しています。

前述のサーバエンジニアの知識はもちろんAWS(Amazon Web Services)やAzure(Microsoft Azure)などAmazon・Microsoftなどのクラウドサービス製品自体の知識も必要なエンジニアです。

セキュリティエンジニア

社会のIT化にともない、今までは紙媒体で管理されていた機密情報や顧客情報もデータ化が進んでいます。

それらをサイバー攻撃などの悪意のある第三者から守るためのセキュリティ対策を行うのがセキュリティエンジニアです。

セキュリティエンジニアは、一般的に以下のような業務を担当します。

・システム開発時にセキュリティを考慮した構造設計を行うよう、ガイドラインの作成や評価を行う。

・アクセス権やファイヤーウォール設計によりセキュリティを確保する。

セキュリティ関連の技術知識はもちろん、最先端のサイバー攻撃やコンピュータウイルスのニュースなどを追いかける必要もあります。

時事ニュースなどを追いかけることが苦にならない方におすすめの職種です。

Webデザイナー

これまでに紹介したシステムチックなエンジニアと違い、デザイナー、つまり美術的センスも求められるエンジニアです。

クライアントから依頼されたWebサイトのデザイン設計を担当するエンジニアで、ユーザビリティが高い(ユーザが使いやすい)Webサイトの構成やレイアウトを検討・設計できる能力が求められます。

普段からインターネットをよく利用される方におすすめの職種です。

社内SE

これまでのエンジニアが対社外のクライアントを対象にしているとすれば、社内SEは自社内のシステムを担当するエンジニアの通称です。

日報システムや費用処理システムなど社内で開発し利用しているような自社システムの運用はもちろん、社外ネットワークとの通信・セキュリティ設定、インフラ整備などこれまで紹介したすべてのエンジニア業務が関係します。

役割は会社の規模によって変わりますが幅広いスキルが求められるケースもあります。

対社内の仕事のため、納期の調整や仕様の変更などが対社外に比べると容易な職種となります。

自社内で活躍したいと考えている方におすすめの職種です。

ブリッジSE

システム開発において「プログラム開発のみ社外に任せる」といったケースは少なくありません。

海外の会社にプログラム開発を発注する場合に、その会社と自社との連携役を務めるのがブリッジSEです。

システムエンジニアの知識とプログラマーの知識はもちろん、英語などの語学力も求められるエンジニアです。

英語スキルを活かしたいと考えている方におすすめの職種です。

制御系・組み込み系エンジニア

工場などで自動機と呼ばれる人手を極力介さない生産設備やロボット機器などの機械に対してどのような動きをするかを組み込み、制御を行うエンジニアです。

プログラミング知識はもちろん安全設計技術や異常動作時の対応などの論理的思考能力も求められ、機械系・電気系の知識も必要なエンジニアとなります。

最後に

いかがだったでしょうか?

エンジニアといっても様々な職種があることがおわかりいただけたかと思います。

自分がどのような職種や分野に興味をもっているかによって向いているエンジニアの種類も変わってきますし、そのエンジニアが何をする職種なのかを考えると必要なスキルも見えてくると思います。

やりがいは多岐にわたるので、エンジニアに少しでも興味がある方はIT企業の説明を受けてみてはいかがでしょうか

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